ゲーリーヤマモト カスタムベイツ

GARY YAMAMOTO FISHING COLLECTION 2008
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2005.11.02
JB TOP50 第5戦 がまかつCUP 赤嶺吉蔵 第4位
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---------- コメント ----------
  今回約2年ぶりに訪れた檜原湖では、前回の木崎湖戦で私に優勝をもたらしてくれたキャロライナリグが、初日に再び炸裂して、約800gのキッカーフィッシュを含め30本以上のキーパーをキャッチすることができた。おそらく周囲のアングラーに比べ2倍以上のキーパーをキャッチし、ウェイトは2926gで初日を2位という好位置でスタートすることができた。



 これは前回の木崎湖と同じ状況が、タイプの異なる2つの湖で、再現されたことからも私のキャロライナテクニックが、完全にこの日で確立できたと確信するに十分な結果だった。


 そのテクニックとは、ボートをドリフトさせながら、より長い時間ワームがプロダクティブゾーンをキープできるようにする、その名もムービングキャロライナ。今回新たに発見したのだが、レッグワームはキャロで使う場合、テールをカットすると特に効果的だった。アクションを加えると若干ワーム自体が回転してしまうが、「この若干回転する」というのがフォール時の生命感と合わせて、バイトを連発してくれた理由だと思う。




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■チョンがけ
軽くティップでトゥイッチすると、「ヒラヒラ」とこれまたスモールの食欲を刺激します。シンカー着底後の早いタイミングとトゥイッチさせすぎないのがキモです。


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■通し刺し
このセッティングは「フアフア」とフォールさせるのにベスト。ボディのリブが見事にベイトフィッシュを演出してくれます。


■ディープのベイトフィッシュパターンには、どちらも効果的です。きっとラージマウスにも威力を発揮すると思いますので、是非皆さん流の「フアフアとヒラヒラ」を探し出してください。


 2日目も初日同様、早稲沢沖南側のフラットからスタートしたが、この日は前日10mラインに多く見られたベイトフィッシュの反応が8mラインに集中しており、初日のイメージを引きずってしまったためか、そのことに気付くのが若干遅れてしまった。


 それでも水深をアジャストしてからは、リミットメイクに苦しむアングラーが多い中、短時間でリミットメイクに成功。この2日目の午後から、ムービングキャロライナに加えアクションのメリハリをつけ、バスに飽きられないようにするためダウンショットをミックスしていった。この日のウェイトは2158g。前日の貯金を使い果たす形となったが、総合順位は3位をキープしていた。


 そして最終日、逆転優勝を狙って再び早稲沢沖南側のフラットからスタートした。2日目に他の場所も一応は回ってみたが、早稲沢沖南側のフラットを上回るパターンは見つからなかったので、最終日の私に迷いはなかった。この日はさすがに自分自身も相当釣り込んだあとだけに、リミットメイクにも苦しむ程厳しいコンディションだったが、何とか2130gをウェインし、総合成績を4位で終えた。


 結果的に今回も全てのバスをワンエリアからウェインしたが、私の釣っていた場所は、ベイトフィッシュと共に次々とバスが供給されてくるすばらしいスポットにほぼ間違いなかった。したがって、ある程度船団になってしまうのは仕方がないことだが、このトップカテゴリーの船団というのは、きちんとしたモラルで守られているので、狭いところに強引に割り込んだり、誰かのファイト中におもむろに近づき、おそらくそこでバイトしたであろうスポットを掠めて流していくような、いわゆる「パクリ釣り」のような現象は、まず起きない。事実私も3日目は、隣のアングラーの小さなスポットが明らかに先行していたが、時折ボートが風で流されることはあっても自分のワームをそのスポットに入れたことは一度もなかった。もちろんそれが誰であってもだ。


 船団とはいえ皆でそのエリアのバスを分け合うのではなく、特に3日目はパターンの優劣がはっきりと結果に反映されてくる。そういったある意味残酷な一面もありながら、本当にしびれるような緊張感を勝負の実感として味わえるのも事実である・・・。


 しかし4位のコールで表彰台に上がった時、正直私は「優勝できただろ!」という気持ちと「連続で表彰台に上がれたのだから、よくやったじゃないか!」という気持ちが交錯して複雑な心境だった。2日目の僅かなミスが、本当に悔やまれたが、年間成績も7位と自己最高だったので、それはまた次回の課題として更なる努力と、このムービングキャロライナをより一層洗練されたものに仕上げていきたいと思う。来年も「とにかく諦めずに」がんばります。


赤嶺 吉蔵
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